健康な性生活
性行為の不能や冷感症のような深刻な問題でも,その他のトラブルでも、感情問題が原因であることはとても多いし、疲労、頭痛、不眠症、緊張症やうつ症状、また、一人でいたいし、何も欲しくない状態といったようなことで、性生活の楽しみが失われてしまうことも、しばしばである。 怒りやすい、いらいらする、ふろを浴びる元気もない人は、夜の舞台をセットすることもない。
足に悪臭があるとか、相手の口臭が気になって我慢できないとか、一見して無意味なような事柄でも、女性のオルガスムスを妨げたり、男性の勃起を持続きせないこともある。
だれでも健康であれば、正しい性の喜びが得られるはずである。
性と栄養の研究
タンバタ質、必須脂肪酸、ビタミンE幾つかのビタミンB群は、性ホルモンの生産に欠くことができないことはよく知られています。
タンバタ質が不足すると、とかく性的な関心は失われやすいし、精子の数まで減少。
また、ビタミンEが不足すると、性腺ホルモンや、脳下垂体の性腺刺激ホルモンの分泌が減ってくる。
また、このビタミンEは、性ホルモンの酸素による破壊も防ぐ。
飢饉地帯の住民や強制収容所の人々は、常に性的な関心が失われるとの報告があります。
例えば、第二次世界大戦中の捕虜収容所では、性よりも食事問題がいつでも話題になった。
栄養が欠乏してくると、性ホルモンも、それを支配する脳下垂体ホルモンも、生産が衰えてきますが、食事を改善できればよく回復するという結果もでてます。
またビタミンB6が欠乏した男性では、性不能になったという報告があるし、また、ストレスを受けると性衝動も精子の生産も減ってしまうことも事実であります。
カロリー不足
極端なカロリー制限をすると
不安神経症、ヒステり−などの病的な症状も現れ、疲労感、無気力、仕事の能力の低下、冷えた手足、そして、集中力も失われて内向的になる。
女性が減量をしたことによって、疲れやすく、憂うつでヒステリーになり、性的関心を失い、
またアルコールを飲み過ぎて、満足な食事をとらない男性も、やがて栄養欠乏に陥り、性的な興味も失って勃起の持続は不十分になる。
ビタミンB群の不足
ビタミンB群が不足した場合も、性生活の大きな障害がでることがあります。
ビタミンBが不足すると、すぐに疲れやすくなり、うつ病状態に陥り、物忘れ、短気、けんか早さ、物事への無関心が現れ、そして、落ち着きを失って錯乱状態になったり、不安神経症になって、協調性がなくなり、仕事も緩慢になり、服装や体裁まで興味がなくなり、不眠症、神経質、心気症、妄想にまで駆り立てられていくこともあります。
これでは性生活を含めて幸せな生活の大きな妨げになります。
ビタミンB群は大切です。
その他の栄養の欠乏
その他の幾つかの栄養素の欠乏も、性の行動に影響してくる。
マグネシウムがわずかに不足しても、非常に神経質で怒りっぼくなり、けんか早くなり、ふだんは友好と協調に富む外向性の人でも、マグネシウムが欠乏すると、好んで挑戦的になり、また、一方で物事に無関心な人に変身していく。
タンバタ質の不足やアミノ酸の不均衡も、やはり、うつ状態、無関心、気むずかしさ、孤独願望つくり出す。カルシウムの欠乏は、神経の緊張や、いらいらを起こすことで心のこもった性生活はできなくなる。
どんな原因であれ、消耗し切った人や、沈み込んだ人は、適切な食事をとりたがらないことが多く、その貧弱な食習慣のために性生活をすっかり不満足なものにしてしまう。
疲労と低血糖
疲労も満足な性の表現の大きな妨げになります。
貧血症、肝障害、マイナス感情によるストレス、副腎の消耗などは、すべてよく見かける原因です。
また、何百万人もの人が低血糖症によって毎日疲労に悩んでいますが、これは朝食を抜く悪い習慣が最も大きな原因となっています。
低血糖症では、だるさ、疲労感、無関心、神経質、無目的、ふるえ、不自然な発汗、頭痛、そして、単調な毎日への嫌悪感などが現れてくる。塩化カリウムをしっかりとれば、ほとんどの症状は軽減できるので、炭水化物の少ない少量頻回食をとり、酵母、肝臓、胚芽のようなビタミンB群や、タンバタ質に富んだ食物をしっかりとると、わずか一日で著しく症状が改善できる。
しかし、なかなか治りにくい低血糖症は、副腎の消耗に及んでいるので、カリウムの代わりに食塩をとらねばならない。
夕食を少なくして、朝食、昼食、間食にしっかりタンバタ質と植物油を含んだ適切な食事をとると、朝から晩までエネルギッシュな活動を続けられるようになる。この食事法では、糖の吸収はゆっくりと進むので、インスリンの分泌を過度に刺激することもないので、健康で幸福な生活を取り戻すことが出来ます。これが活発な楽しい性生活への道でもある。
低血糖症が大きな障害になることをよく知っておいて改善を進めましょう。
不眠症
性生活の原因の一つに不眠症があります。ビタミンB欠乏で激しい不眠症が起こり、バントテン酸(ビタミンB群のひとつ)の欠乏では、昼間は眠くて、夜は不眠に悩んだ。マグネシウムの欠乏で起きる神経不安症や不眠症もあります。
カルシウムが不足したり、その吸収が悪い時もやはり不眠症になります。
頭痛
頭痛があると、それだけで性のムードに入れない。ビタミンB群の欠乏で頑固な頭痛が起こります。
鉄欠乏では貧血症の有無にかかわらず、よく頭痛になるが、これは鉄の摂取を十分にすればよくなりますし、月経の前や、その期間中に伴う頭痛は、普通、カルシウムとビタミンDの投与で軽減できまする。ビタミンB1、ビタミンB12も偏頭痛を含む頭痛に有効です。
もう一つの頭痛の原因に、低血糖症があります。
基礎代謝の低下
甲状腺でつくられるテロキシン・ホルモンは、体の活動力のレベルを支配している。このホルモンの分泌が不足すると、性への関心が失われるだけでなく、疲労、無気力、冷感(特に手足の冷え)に悩み、脈拍も遅〈、低血圧になり、少ししか食べないのに肥満になりやすい。
豊かな性生活
多くの夫婦は加齢に伴って、量を質で補っているが、受胎可能な期間後には、性生活をやめるべきだとする考えは、性を邪悪視する清教徒の遺産に過ぎないようである。老齢になったら性生活をやめるべきだと感ずるのは、愛の表現をやめるに等しいことである。
性の問題についての多くの原因
怒り、恐怖、幼い子供のころの感情的な不満などは、性の大きな障害となる。性の悩みを克服できない人は、精神医学の助けを求めるのもよいでしょう。自らの心理をよく理解すると、よく性問題を改善できることがあるります。怒りの心を閉じ込めねばならない時に、愛の行為も妨げられ、楽しい結婚生活を荒廃させるので、発散の方法を上手にみつけたいものです。結婚した夫婦は、昔の怒りを片付けて愛の存在を見直せば、多くの感情が原因の性のトラブルは避けられるはずであります。どの人にも心の温かさ、優しさ、愛、そして、相手の愛情の要求を満たしたい望みを持っている。この美しい気持ちが、上位を占めているか、またはマイナスの感情が性の表現を妨げるか
これは二人の理解、健康、態度にかかっているでしょう。
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