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血圧が高いとなぜいけないのか?
血圧が高い状態で放置しておくと、寿命が短くなり、脳卒中や心臓病で死亡する率が高くなるからだそうです。 年齢が高い高血圧者ほど死亡率が高いといわれ、 たとえば、50代の収縮期血圧が200以上の人は、同年代の四倍も死亡率が高くなるという統計もあります。
身体の各器官に血液を供給するためには、血圧があるレベルに保たれることが必要でありますが、
脳血管は特に高血圧による変化を受けやすく、高血圧の合併症で最も多いのが脳出血。 また、血圧の高い状態が続くと、心臓に負担がかかり、心肥大から心不全になることもあります。 腎臓も、高血圧が続くと細かい血管が狭くなり、腎硬化症から腎不全になることがある。
さらに、眼底の細かい血管から眼底出血が起こることもあるし、動脈硬化が進行して脳梗塞、狭心症、心筋梗塞を起こす頻度が高くなる。
高血圧の対処法
このような高血圧を下げるには、食事や運動などの生活習慣を改善することがもっとも必要とされます。 なんと言っても 食べ過ぎや運動不足による肥満、塩分の摂り過ぎ、喫煙、酒の飲み過ぎ、ストレスなどが血圧を上げる原因になってきます。
生理的に必要な一日の食塩量は2〜5gといわれますが、 日本人は12〜13gと相当多量に接取しているそうです。
厚生省では一日の食塩摂取量を10g以下にするよう指導していますが、高血圧の人は一日に7g以下に抑えることが必要ですね。
減塩しょう油や減塩みそを使うのはもとより、カレー粉などの香辛料を上手に使った料理を作るなどの工夫が大切です。
同時に有効なのが運動です。 運動をすることで、血圧を上げる体内のノルアドレナリンなどの物質を減らし、他方でタウリンなどの血圧を下げる物質を増やして、血圧調節のバランスがとれるようにする。
高血圧の人にとっては、酒とともに気になるのがタバコだ。一本のタバコが血圧を上げている時間は そう長くないが、目覚めている間、一箱二〇本程度吸っていれば、常に高い状態となる。やはり、高血圧の人はタバコをやめた方が無難でしょう。
百害あって一利もないタバコはがんばってやめましょう。
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